ファクタリングを利用したきっかけは、新型コロナによって事業継続が困難になったことです。金融機関から資金調達ができなくなり、藁にもすがる思いで申し込んだのです。ここではファクタリングを利用した感想、融資との違い、信用情報への影響などについて体験談を元にお伝えします。借入れができずに悩んでいる人は、参考にしてください。
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【ファクタリングの申し込みから利用まで】
ファクタリングに申し込んだわけは、金融機関から融資を受けられなくなったからです。自身は個人事業主として活動しており、資金調達をしたいときには銀行の個人事業主向けローンを利用していました。ノンバンクから借りるよりも低金利なのが魅力的ですが、審査はシビアで追加融資を受けるのは意外と大変です。それでもどうにか審査には通って事業資金調達ができていましたが、雲行きが怪しくなったのは新型コロナが流行してからです。クライアントからの依頼が激減し、収入は以前の3分の2ほどに。それでも取引先への支払いは待ってはくれず、次第に資金繰りが悪化していきました。
そうした状況は取引先も同様のようで、私への入金遅れが目立つようになりました。本来であれば入金されている報酬が2~3か月も遅れて支払われるという状況に陥ったのです。そこで銀行に追加融資を申し込んだところ、なんと審査で落とされてしまいました。続いて消費者金融に申し込みしましたが、事業資金目的の融資には対応していないと言われてしまいました。そこで利用目的不問のカードローンに申し込みするも、借入金は年収の3分の1以内が限度になるそうです。年収の半分程度の借入れを希望していたので、結局融資は受けられませんでした。そこで資金調達の裏技として注目されているファクタリングに申し込むことにしたわけです。
これは売掛金を売却して資金調達をする方法で、借入れには該当しません。不動産やクルマを売却してお金を手に入れる方法と似ており、審査のハードルが低いという点に魅力を感じて申し込みすることにしました。ファクタリングには二社間と三社間のサービスがありました。三社間は少ない手数料で利用できるメリットがありますが、審査を受けるときに売掛先も同席する必要があるとのことです。つまりは資金繰りに困っていることが売掛先にバレてしまうわけです。一方で二社間のサービスについては手数料は高めですが、自身とファクタリング会社の二社間だけで審査を受けられます。そこで自分は秘密裏で資金調達ができる二社間のサービスに申し込みしました。
審査は思いのほかすぐに通りました。やはり借金に該当しないので、審査がやさしいのでしょう。担保や保証人を求められないのもよかったです。ファクタリングに申し込みした時点で、自動車ローン返済と納税が滞っている状態にありましたが、信用情報には影響しないとのことで無事融資を受けられました。入金のタイミングは審査を受けた翌日です。手数料は売掛金の10%と決して低くはありませんが、それでも現金を用意できたので大助かりです。あと売掛金を売却する資金調達法のため、返済義務は発生しません。追加で借金をしなくて済むというのは、精神的に非常に楽でした。
【事業の立て直しを実現】
そうしてファクタリングで得た資金をもとに、ローンと納税の延滞を解消しました。さらに目先のお金を手にしたことで、宣伝広告費を確保できました。それから業績は徐々に回復していき、銀行融資の返済もスムーズに行えるようになりました。ファクタリングで確保した資金は負債には該当しないので、金融機関から融資を受けるときにマイナスに作用することはないそうです。実際に新型コロナが落ち着いてきてから銀行に再融資を申し込んだところ、金額がそれほど多くないこともありましたが、無事に審査をパスすることができました。
さらに利用したファクタリング会社に関しても、必要とあらば再度利用できるとのことです。一度でも利用したことのあるリピーターには、次回の利用時に有利な条件を提示してくれることもあるようです。なるべく利用しないように努力はしますが、銀行から借りられない状況になったときはまた申し込みしたいと考えています。
【借金をせずに事業資金を調達する方法】
いつも取引している銀行から融資を受けられなくなったとき、助け舟となってくれたのがファクタリングでした。売掛金を売却する手法であり、借金をせずに資金調達できるのがよかったです。また信用情報に登録されない、納税が遅れていても利用できた、などのメリットもありました。ファクタリングの中でも二社間のサービスは、売掛先を除いて審査を受けられます。そのため取引先に資金繰り悪化の事実を知られずに済みました。
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